jyousousen Front Cover

信号のない交差点

羽織を傘にして走る

いつもごめんね ちょっと遅いね

映画のように手は繋げない

空き缶を灰皿にして

煙草を蒸す横顔が

いつもずるくて ちょっと弱くて

銘菓のように忘れられない

一駅分の切符は

冷めたシチューに溶けた

二駅分の距離で他人だね

下館行き懲りずに君待ち

始発電車に乗って

疲れた君に会いに行こう

近過ぎて通り過ぎた想いを乗せて

どうか急いで どうか消えないで

譲れない心もやがて

腐り果てて骨になって

頷いて見えなくなるまで手を振った

想うは常総線

想うは常総線

解けた日々の輪郭を

拙いセブンスでなぞる

いつも悩んで ちょっと萎れて

花骸のようにさまにならない

一片分の優しさは

つむじ風に溶けた

二片分の意地で忘れてね

品川行き懲りずに春待ち

東京の星が見えない

治らない猫背のせいにしよう

本当に欲しかったものは今でも

今でも

始発電車に乗って

疲れた君に会いに行こう

近過ぎて通り過ぎた想いを乗せて

どうか急いで どうか消えないで

意気地のない僕もやがて

朽ち果てて化石になって

頷いて見えなくなるまで手を振った

想うは

近過ぎて通り過ぎた季節を越えて

願うは常総線

  • Lyricist

    kaaki nakamura

  • Composer

    kaaki nakamura

jyousousen Front Cover

Listen to jyousousen by Human destruction project

Streaming / Download

  • ⚫︎

    jyousousen

    Human destruction project

2020年9月1日に始動した中村かあきのソロプロジェクト「人類滅亡プロジェクト」の2nd Digital Single。前作「春を待ってたんだ」とは対象的なバラード。優しくも切ないメロディーと悲しいリリックには、茨城県を走る一両編成の鉄道「常総線」への想いが込められている。今作のMVも自ら監督を務めており、Twitter、Youtube等のソーシャルメディアにて話題を呼んでいる。

Artist Profile

  • Human destruction project

    2020年9月1日に始動した中村かあきのソロプロジェクト。2019年の冬に大切な親友を亡くし、まるで人類が滅亡したかのような気分になった夜に名付けられたプロジェクト名には、1人でも強く生きていこうという決意が込められている。 2020年10月1日に1st Digital Single「春を待ってたんだ」、2021年1月1日には2nd Digital Single「常総線」、2021年9月1日には1st mini album「Bouquet」をリリース。2022年7月1日には3rd Digital Single「透明になれなかった」、2022年9月3日には4th Digital Single「百年経っても」をリリース。 楽曲「常総線」は関東鉄道株式会社とのタイアップを果たし、駅構内、中吊り広告をジャックするなど、多くの偉業を果たし、同年5月22日には関東鉄道株式会社との共催イベント「想うは常総線」を開催し、車両基地にて行なわれた生ライブで多くの人を感動させた。また、2022年9月3日には関東鉄道創立100周年記念コラボソング「百年経っても」をリリース。 儚くも力強いサウンド、そしてドラマチックな曲展開に載せられたリリックは話題を呼び、中村かあきが自ら監督のメガホンをとり手掛けている楽曲のMVはノンフィクションの物語になっており、Twitter、Youtube等のソーシャルメディアにて話題を呼んでいる。

    Artist page


    Human destruction projectの他のリリース

higan records

"