

帰り道
縁石の上を歩いてみた
君にまた会えるような
気がして
長くなった影が
僕より先に曲がって
知らない風の匂いに
少しだけ立ち止まる
またひぐらしを
聴きながら
何もない空を
振り返っていた
日が沈むまで
帰れずにいた
あの角を曲がれば
まだ続いてる気がした
言葉にしないまま
過ぎていったものを
夕焼けの中で
何度も探していた
誰もいない公園
ブランコだけ揺れていた
風のせいだと知りながら
しばらく見ていた
遠くの家の窓に
灯りがひとつ増えて
帰る場所は同じなのに
今日は少し遠かった
ひぐらしの声が
途切れるたび
言えなかった言葉が
近くに座っていた
日が沈むまで
帰れずにいた
変わっていく空を
覚えたくなかった
また明日なんて
言えなかったまま
足元の白い線を
何度もなぞっていた
あの日と同じ色が
窓に残っても
触れた指の先から
夜になっていく
いつから僕らは
振り返るだけで
遠くまで行けるように
なったんだろう
日が沈んでも
まだ歩いていた
帰りたい場所ほど
遠くなる気がした
君にまた会えるような
気がして
縁石の終わるところで
僕は立ち止まった
ひぐらしの声が
もう聞こえなくなって
それでも
帰れずにいた
- 作詞者
水乃余韻
- 作曲者
水乃余韻
- プロデューサー
水乃余韻
- ミキシングエンジニア
水乃余韻
- マスタリングエンジニア
水乃余韻
- ボーカル
水乃余韻
- プログラミング
水乃余韻

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日が沈むまで
水乃余韻



