歌詞

カコン。

手紙にはこれからの季節を予感させる切手を貼った。あなたならそういう所に気がつくだろう。

昨日の夜、紺色インクの万年筆を手に取り、『お変わりないですか』と手紙に書いた。

ここから私は生まれ変わろうと思ってる。誰かの目より自分の心で選びたい。

何かが変わる

お隣さんからプレゼント。郵便受けに、新聞紙に包まれたふきのとう。

冬の間の苦味はとても美味しく、味覚からはじまる哲学に気がつく。

何かが変わる時に吹く風

ショートヘアーが揺れる

いつも通り過ぎていく中で私だけ置いていかれてるようなそんな気持ちに襲われて、どうしようもなく焦る時がある。

晩ごはんには天ぷら作ろう。

刻んで三杯酢の和え物と、ごぼうやらのお味噌汁。あなたに電話しよう。

トゥルル トゥルッ「もしもし。春の予感を食べにおいでよ」ここからはじまるよ。

私はただ私を生きること、それだけを今やりたいんです。

何かが変わる時に吹く風

ショートヘアーが揺れる

色々あって気がつきました。

置かれた場所で咲きます、先生。

私はいつもこの場所から。

もうすぐ春です、昨日の昼間アスファルトの隙間に咲くすみれを見つけました。

もう春です、春の予感がしています。

もうすぐ春が来るんです。

あなたは『お変わりないですか』そんな気持ちを込めました。

ポストに投函する音（カコン）に、込めました。