EverGreenHornのジャケット写真

歌詞

LUCIA

九七.

さよなら響いた 狭い部屋の隅

あなたが残した ブリキの灰皿

私じゃ何処かが

満たせなかったらしい

あなたは何かが

足りなそうな目をしてた

夜の街に通り雨が降る

湿気った洋菓子は少し甘すぎて

わかってくれと言ったあなたの

萎れた背中を叩く雨

もうなんでもいい

虚像でもいいから

ベランダで踊る煙が見たい

去ったグレイは

煙草とメロドラマが

映えるその差し色

もうなんでもいいよ どうでもいい

けどルーシアのソロは柄にもない

パノラマみたいな世界で生きていた

たらればばかりを考え生きていた

私も少しは大人になったかな

あなたはどうやら

大人になったらしい

夜の街に通り雨が降る

ビルの明りが夜空を照らしている

笑ってくれと言ったあなたの

頬を這う雨を拭うため

どうなってもいい

偽善でもいいから

望んだ景色でさよならしたい

張った赤い糸は千切れない

ようだと気付いたが戻れない

もうなんでもいいよ どうでもいい

まだルーシアの先に火は着かない

例えばあなたが

笑えば私は

おどけたフリから

放たれるのかな

攫ってくれよ もう見たくもない

情の無いままじゃ満たされない

今日だって昨日のように過ぎるから

あなたのことを忘れられない

待ってみたってどうせもう来ないと

わかりきっていても尚

そうあって欲しいと今日も願うから

ルーシアの箱を握りしめた

あなたのことを抱きしめていたい

  • 作詞

    九七.

  • 作曲

    九七.

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不朽の名作を意味するEvergreen、未熟者や青二才を意味するGreenhorn、二つの単語を組み合わせた造語のEverGreenHornがEPタイトルとなっている。活動開始から僅か2年、まだまだ未熟な自分だからこそ作れる不朽の名作があるというコンセプトの1st EP。全体的に「深い夜」を感じさせる本作は、チリチリとしたアナログ感、ミディアム・チューン、ドランクビート、ローファイ・ヒップホップ好きはぜひ聴いて欲しい。

アーティスト情報

  • 九七.

    2020年5月よりボカロPの九七.として活動を開始。打ち込みの無機質な音色と、どこか重みのある歌詞が特徴の音楽形態。ローファイ・ヒップホップやミディアム・チューンなど、独特のドランクビートが活かせる楽曲を主に手がける。

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