EverGreenHornのジャケット写真

歌詞

ケイク

九七.

海底探査のようなミール

溶けた氷と洋酒のハーモニー

今日を終わらせたい

けど明日は嫌い

一気に飲みこむ

強めのお味はどうだい

最低限度のバイトに

残るあなたの履歴 無愛想に

寝静まる夜と晩餐

感情起伏のアラカルト

暴こうか いなせな君の素顔

飲み干した縁につくキスマークは

淡い色

ピースオブケイクで笑おうよ

甘酸っぱいベリー噛みしめてよ

皿盛った気だるさは吐き出して

あるいはさ

例えばそれは三度目の夜に

吐いて捨てた想いの類

笑えるな今じゃ 何度目が合っても

私はそれを吐けなかったんだ

例えばそれは三度目の夜に

吐いて捨てた想いの類

笑えるな今じゃ 何度目が合っても

私はそれを吐けなかったんだ

フォノトグラフとトリスターノ

踊ろうか 二足らずのカドリーユ

ふらついた手を取り まだいたいと

笑う日を

ピースオブケイクで済まそうと

泡立ったアパレイユを流そうと

皿盛った愛しさは消せなくて

痛いよ

愛をうたっても

消せない傷すらもあるんだよ

毎夜明かしても

明けないものばかり積もるの

最後にケイクよ

苦味を塗り替えておくれよ

哀歌に甘味と

少しだけの祈りが隠し味のケイク

  • 作詞

    九七.

  • 作曲

    九七.

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不朽の名作を意味するEvergreen、未熟者や青二才を意味するGreenhorn、二つの単語を組み合わせた造語のEverGreenHornがEPタイトルとなっている。活動開始から僅か2年、まだまだ未熟な自分だからこそ作れる不朽の名作があるというコンセプトの1st EP。全体的に「深い夜」を感じさせる本作は、チリチリとしたアナログ感、ミディアム・チューン、ドランクビート、ローファイ・ヒップホップ好きはぜひ聴いて欲しい。

アーティスト情報

  • 九七.

    2020年5月よりボカロPの九七.として活動を開始。打ち込みの無機質な音色と、どこか重みのある歌詞が特徴の音楽形態。ローファイ・ヒップホップやミディアム・チューンなど、独特のドランクビートが活かせる楽曲を主に手がける。

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