歌詞

天保十七年。これは、ボーカロイドがまだ木で造られていた頃の物語である。

歌を禁じられた人々は　らっせっせ　言霊を人型に閉じ込めて　ちゃちゃちゃ

愛情も憎しみも悲しみも全てを吐かせた

ボーカロイド元年　はっ！

歌を禁じられた人々は　えっさっさ　胸に溜まる塵を掻き出して　らんらんらん

「初音」と名付けたその傀儡に　言葉を託した

ボーカロイド元年

声を手に入れた人々は　らっせっせ　「初音」に心を委ねて　ちゃちゃちゃ

羨みも苦しみも空しさも　己を重ねた

ボーカロイド元年

葛藤・逡巡・衝突・軋轢・悔恨・焦燥・憂鬱

カタルシス

愚民また調子乗り戯言教えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

イノセンス過剰で愛し方履き違えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

エンダゴ・ハサラ　ミウエク・ツネラ

エンダゴ・ハサラ　ミウエク・ツネラ

エンダゴ・ハサラ　ミウエク・ツネラ

エンダゴ・ハサラ　ミウエク・ツネラ

エンダゴ・ハサラ　ミウエク・ツネラ

憤慨・意趣・絶望・嫉妬・拒絶・虚栄心・嗤笑

カタルシス

愚民また調子乗り戯言教えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

イノセンス過剰で愛し方履き違えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

限界点寸前の様相　崩壊垣間見えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

絶叫は「初音」の小さい躯と消えた

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね

ごめんね　ごめんね　ごめんね　ごめんね