

静かな夜 水の底みたいに
声ひとつ 届かないまま沈んでいく
たしかにいたはずの “自分” が
指をすり抜けて 形をなくす
ほんの小さな揺れにも
心が波立ってしまうのは
誰の影を探して
ここに立っているから?
深夜、ひとしずく
落ちた音だけが本音みたいで
触れたら消えてしまいそうな
いまの僕を抱きしめたい
迷っても ほどけても
ちゃんと “そこにいるよ” と
青い静けさが そっと言う
歩き出せば また躓いて
知らない自分ばかり拾ってしまう
誰かが決めた “正しさ” に
合わせてきた心が軋む
苦しくなるほど
優しくなろうとしていたのは
この世界に 僕の居場所が
ちゃんとあると信じたくて
深夜、ひとしずく
落ちた音だけが本音みたいで
触れたら消えてしまいそうな
いまの僕を抱きしめたい
迷っても ほどけても
ちゃんと “そこにいるよ” と
青い静けさが そっと言う
たぶん人は
欠けながら歩く生き物で
その欠けた場所から
やっと光が漏れてくる
深夜、ひとしずく
落ちた孤独が道しるべになって
見失っていた輪郭に
そっと指先が触れていく
泣いても 笑っても
僕という水面は続いていく
静かな夜に やっと
呼吸が戻った
- 作詞者
水乃余韻
- 作曲者
水乃余韻
- プロデューサー
水乃余韻
- ボーカル
水乃余韻
- ラップ
水乃余韻
- プログラミング
水乃余韻

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