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過剰に整形された現代ポップスの無菌室的なスタジオ加工や人工的な完璧さを徹底的に焼き尽くした本作は、112BPMの温かみのあるアナログテープ飽和感とベッドルーム生産特有の抑制された配置が融合した、生々しく親密なインディー・ポップです。イントロの最初の数秒で、耳に残るフェンダー・ローズの伴奏と、完全に乾いた至近距離の呼吸音や口内音が微細に聴こえる女性ボーカルによる独白フックが同時に急襲。聴き手を一瞬にして密室へと監禁します。過度な音圧やシンセに頼らず、クリーンなドライキック、リムショット、そして1分10秒までドラムを一切排した密度変化だけで胸を締め付けるダイナミズムを構築。特筆すべきは終盤のブリッジで発動する「リズムの欺瞞」です。歌詞の途切れと同期して不条理な4秒の完全静寂が侵入し、直後に和声が歪曲。心地よい時間錯覚を植え付け、最後は完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。