

Ah Ah
カピバラ
カピバラ
Ah
彼女は頑張り屋な女の子
今日も夕焼けが伸びていく
みんなはお祭り騒ぎに祝って
手を振る代わりに深呼吸した
いいななんてつぶやいたら
かぼちゃの馬車と魔法で、さあ
カピバラ
カピバラ
プリンセスのように
華やかに踊りたい
カピバラ
カピバラ
カピバラ
あなたとずっと
カピバラ
カピバラ
返らなきゃってつぶやいた
風が少し冷たくって
急いだ帰り道
落としたの
ひとかじりのリンゴ
もしまた何処かで出会えたら
ただ笑いあえたら
あたたかくて幸せ
いつもの場所
同じ空
同じ音
ふと顔をあげたらそこに
あなたがいた
- 作詞者
カピ王国
- 作曲者
カピ王国
- プロデューサー
カピ王国
- シンセサイザー
カピ王国

カピ王国 の“Like a Princess (feat. 夢ノ結唱 ROSE)”を
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Like a Princess (feat. 夢ノ結唱 ROSE)
カピ王国
その国のはずれで暮らしていたのは、
一匹のカピバラの女の子。
彼女は毎日まじめに働き、
水草を集め、池を掃除し、
いつも最後まで残っているようなカピバラでした。
それでも彼女は文句を言わず、
水辺でひと休みする時間を大切にしていました。
ある日、国じゅうのカピバラが集まる
大きなお祭りが開かれることになります。
そこには王国の王子カピバラも来るという噂。
みんなが新しい葉っぱや飾りを身につけて
楽しそうに出かけていく中、
彼女は仕事が終わらず、ひとり池に残ります。
「いいなあ……」
そうつぶやいたそのとき、
水面がぽわっと光りました。
現れたのは、不思議な力を持つカピバラ。
「だいじょうぶ。少しだけ、手を貸そう」
古い水草はきれいな飾りに、
落ちていたカボチャは立派な馬車に変わり、
彼女は少しだけ特別な姿になります。
ただし、ひとつだけ約束がありました。
「夜が深くなる前に、帰ること」
彼女はうなずき、お祭りへ向かいます。
会場で王子はすぐに気づきます。
静かに笑う、一匹のカピバラ。
ふたりは多くを語らず、
並んで歩き、並んで踊り、
ただ同じ時間を過ごしました。
けれど夜が更けるころ、
彼女はふと思います。
「……帰らなきゃ」
あわてて走り出したその途中、
口にくわえていたリンゴを落としてしまいます。
ひとかじりだけされたリンゴ。
王子が気づいたとき、
彼女の姿はもうありません。
残されていたのは、
かじり跡のついたリンゴだけでした。
翌日から王子は探します。
このリンゴをかじったカピバラを。
そしてある日、
水辺でのんびり昼寝をしている
一匹のカピバラの少女を見つけます。
そのそばには、同じリンゴ。
同じ場所が、ひとかじり。
ふたりは顔を見合わせ、
なにも言わずに、静かに笑いました。



