夕立のジャケット写真

歌詞

夕立

YOHAKU

さっきまで晴れてた

はずなのに

風が急に

冷たくなった

遠くで一度

雷が鳴って

信号を渡る前に

雨が落ちてきた

走って入った

古い軒下

肩だけ少し

濡れていた

道路を叩く音が

大きすぎて

街の音が全部

遠くなった

急いでたはずの

夕方なのに

もう走る気には

なれなかった

夕立に

足を止められた

今日の予定が

少しずれていく

困るはずなのに

なぜか少しだけ

ここにいてもいいと

思えていた

雨が止むまで

何もしない時間を

もらった気がした

濡れたアスファルトから

夏の匂いがした

排水溝へ

水が流れていく

向かいの店では

店員がひとり

外の看板を

中へ運んでいた

傘を持った人が

何人も走って

屋根の下だけ

少し混んできた

知らない人たちと

同じ雨を見ながら

誰も話さず

空を待っていた

時計を見たら

遅れていたけど

今日はそれほど

気にならなかった

夕立に

足を止められた

先のことばかり

考えてた俺を

雨の音だけが

今いる場所へ

少しずつ

戻してくれた

止まってるんじゃなく

今日はただ

雨宿りしていた

朝からずっと

次のことばっか

これが終わったら

あれをやって

そこまで行ったら

また次があって

気づけば今日を

ほとんど見てなかった

空の色が変わったことも

風が冷たくなったことも

夏の道路が

どんな匂いだったかも

雨に降られて

やっと気づいた

予定どおりじゃないと

焦ってたくせに

予定を止められたら

少し楽になった

別に答えが

出たわけじゃない

悩んでたことも

そのまま残ってる

でも十五分くらい

何者でもなく

雨を見ていたら

今日を急いで

終わらせなくてもいいって

ほんの少しだけ

思えた

夕立が

少し弱くなって

屋根から落ちる

雫も減った

雲の向こうには

明るい空があって

濡れた道路に

光が戻った

何か変わった

わけじゃない

ただ呼吸が

少しゆっくりになった

雨が止んだら

また歩けばいい

今日はそれくらいで

十分だった

軒下を出て

濡れた道を

歩き出した

水たまりには

まだ夏の空が

残っていた

  • 作詞者

    YOHAKU

  • 作曲者

    YOHAKU

  • プロデューサー

    YOHAKU

  • ラップ

    YOHAKU

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    夕立

    YOHAKU

アーティスト情報

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