

夏の夜風が吹き抜ける
夜の街で片手にハイボール
かき混ぜるbeat刻みながら
アイスペールに指詰める
携帯片手に 鼻歌beatを
刻み込む、酔いが少し回りだす
気分よく編み出していく
リズムよくリリックが出来上がる
DAWにbeatを載せてみる
言葉足らずのリリック見る
一息ついて グラスを揺らす
少しだけ満ちた気持ちになる
ソファに沈み 目を閉じる
風がカーテンをゆっくり揺らす
完成じゃない でも悪くない
今の自分が今を鳴らす
画面の光が薄れていく
ノートに残る未完成のフレーズ
声に出せば崩れそうだから
そっとしまっておくだけ
まだ浮かんでくることばたち
正解なんてどこにもない
それでも何かがこぼれそうで
もう少しだけ耳を澄ます
キッチンの隅に立ち尽くす
さっきのループがまだ回ってる
頭じゃなく 気持ちのままに
音の粒を拾って並べる
この感覚を名前にできない
でもそれが一番リアルだから
繰り返すだけのコードの中に
自分だけの夜がある
レコーダーにはふれないまま
この瞬間を聴いていたくて
言葉にならない余白の中で
まだ 眠るわけにはいかない
時計の針は 気にも留めない
扇風機の音だけがまだ回る
誰に見せるでもないまま
この夜を少し好きになった
今日は静かに寝る。
- 作詞者
WACCO
- 作曲者
WACCO
- プロデューサー
WACCO
- ソングライター
WACCO
- プログラミング
WACCO

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- ⚫︎
Lyric&Beats, My Life
WACCO
あの夜、心を解き放った「Sabrina」。
感情のリミッターを外し、自分をさらけ出したあとに
訪れたのは、静かな夜と、リアルな現実だった。
「Lyric & Beats, My Life」は、そんな“その後”を描く姉妹曲。
解放のあとに残った、空っぽな気持ち。
グラスの氷が溶けていくように、熱が引き、
気づけば静かに音を探していた。
ビートに乗せたのは、誰かへの言葉じゃない。
日常に混じる自分の声。
そのままの生活、そのままの音楽。
これは、感情の起伏を描く4部作の中で、“転”にあたる作品。
My Heart Song = 胸に秘めた思い(起)
Sabrina = 感情の解放(承)
Lyric & Beats, My Life = 現実との対話と静かな熱(転)



