紫陽花のジャケット写真

歌詞

紫陽花

narumina

傘を忘れた

わざと忘れた

六月の街は 水鏡

昨夜の嘘まで 映してる

濡れた舗道を ヒールで踏めば

赤いネオンが 滲んで逃げる

紫陽花の色は 気まぐれで

昨日の愛を 今日には捨てる

私も随分

器用になったわ

「逢いたい」なんて

云わないもの

ぽつ ぽつ ぽつ

雨粒三つ

貴方の名前を

数えるみたい

嫌よ 嫌よと

唇噛めば

余計に甘くなる

この六月

雨よ降れ もっと降れ

私の未練を隠して頂戴

濡れてしまえば 言い訳も

涙も同じに見えるでしょう

傘など要らない

今夜くらいは

嗚呼――

六月は意地悪ね

午前三時の 電話口

「元気?」だなんて しらじらしい

元気な訳など ないでしょう

あなたの声が 近過ぎる

たばこの煙と 雨の匂い

記憶は妙に 正確で

忘れたつもりの

指先までも

勝手に私を

裏切るの

ぽつ ぽつ ぽつ

窓辺の雨

貴方の鼓動を

真似するように

逢えば終わるし

逢わなきゃ続く

そんな恋なら

いっそ――

雨よ降れ もっと降れ

二人の未来を濡らして頂戴

紫陽花みたいに

色を変えても

最後に残るのは

貴方の青い影

嗚呼――

六月は残酷ね

晴れたら忘れる?

そんな筈ないでしょう

雨が止んだら

逢えなくなるの?

そんなの嫌よ

……ねえ

あたしの隣を

歩いてよ

雨よ降れ もっと降れ

世界の輪郭を溶かして頂戴

愛も嘘も さよならも

全部ぼやけてしまえばいい

濡れた髪なら

触れられるでしょう

最後のわがままくらい

聞いてくれてもいいでしょう?

どうせ乾けば

夢になる

ならば今だけ

夢でいさせて

嗚呼――

六月は美しい

嗚呼――

六月は寂しい

雨上がり

紫陽花だけが

何も知らずに

咲いている

  • 作詞者

    narumina

  • 作曲者

    narumina

  • レコーディングエンジニア

    narumina

  • ボーカル

    narumina

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