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「6F_placebo」 は、冷えきった社会の境域で行われるセレモニー。
すれ違う会話の残響、都市を繋ぐ電柱の沈黙、夢見と虚無の狭間で私たちは呼吸する。
私情と非情。人の心は容易に“開”かない。
しかし、エレベーターの開閉ボタンを押すたび、見えない境界を微かに震わせる。
この曲はきっと麻酔にはならない。
それでも、それぞれの生活に重なる景色と街中で軋むASMRの残影は、
せめてものプラセボとなり、内側へ静かに作用していく。
Made in Me.のフロントマンhikoによるソロプロジェクトNalak.(ナラク)精神の奈落の底に誰もが持っている言葉を表現する。オルタナティブロックからの影響が濃いアレンジ・ビートに、ソリッドな歌声やラップが乗せられており、耳馴染みの良いメロディーと練られたリリックが本質である。 【奈落/那落】1.仏教における地獄。また、地獄に落ちること。2.物事の最後の所。どん底。「―の底へ突き落とされる」。奈落の底、底の知れない深いところ、物事の最終、最後の最後、果ての果て。