

囁く風が告げるもの
遠き日々の面影よ
ひとつ、ふたつ、数えながら
空に溶ける祈りの声
かすれた声の残響が
薄明の空に消えていく
旅人の影は揺れながら
時の波間に埋もれてゆく
何を求め、剣を振るうのか
答えは遥か霧の彼方
それでも心は知っている
別れは終わりではないことを
久遠の旅は終わらない
たどり着くべき場所もなく
名を呼ぶ声だけが響く
一片の夢とともに
沈む陽が照らす路の果て
影は淡く、消えていく
めぐり巡る記憶の中に
笑う君がまだいる気がした
過ぎ去る日々は幻となり
指先をすり抜ける
それでも確かに感じる
胸の奥に宿る願い
久遠の旅は終わらない
春の風が運ぶ想い
消えゆく名を刻みながら
また歩みを刻んでいく
夜を越え、霧の向こう側
幾千の星が瞬いて
誰かが遺したひと言が
灯火のように揺れていた
答えはきっとそこには無く
ただ歩むことに意味がある
名もなき花に触れるたび
命の灯は繋がっていく
久遠の旅は終わらない
月影の下、独り佇む
いつかまた会えると信じて
風の中に言の葉を散らす
眠れ、静かな夜の果て
その声が消えぬように
ひとつ、ふたつ、数えながら
空に祈りを捧げる
- 作詞者
Sylva
- 作曲者
Sylva
- プロデューサー
Sylva
- グラフィックデザイン
Sylva
- プログラミング
Sylva

Sylva の“風の言の葉”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
風の言の葉
Sylva
アーティスト情報
Sylva
Sylvaの他のリリース