

ドアの鍵をかけたのはいつからだろう
外の世界の太陽が嘘に見える
置いていかれた過去も追いかけた未来も
今はただの紙切れ散らばってる
期待した分だけ裏切られるのなら
初めから何も望まなければよかった
悟った夜の重さが呼吸を止める
頑張れというエールはもうただの雑音
私のすべてが瓦礫だとしても
ここだけは誰にも踏み荒らさせない
無力なままでいい夢を見ないままでいい
社会の群れが笑うなら静かに目を閉じる
凍える魂が安らぎを見つけた
深い闇の底で
冷たい指でなぞる幸せという文字
その完璧な線が狂おしく遠い
ああこの渇きはきっと埋まらない空洞
でも穴が開いたまま息を吸う術を覚えた
私のすべてが瓦礫だとしても
ここだけは誰にも踏み荒らさせない
無力なままでいい夢を見ないままでいい
社会の群れが笑うなら静かに目を閉じる
凍える魂が安らぎを見つけた
深い闇の底で
- 作詞者
らるみん
- 作曲者
らるみん
- プロデューサー
らるみん
- ボーカル
らるみん

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瓦礫の聖域
らるみん
本作「瓦礫の聖域」は、社会の圧力や期待に疲弊し、自らを「瓦礫」と見なす者が、その絶望の淵で唯一安らげる場所を見つけ出すまでの内省的な旅を描いた楽曲です。
「頑張れというエールはもうただの雑音」
「期待した分だけ裏切られるのなら / 初めから何も望まなければよかった」
と歌われるように、外の世界からのメッセージを遮断し、傷つきながらも「ドアの鍵をかけた」内面の世界に深く潜り込みます。
しかし、その絶望的な状況こそが、誰にも壊されない**「聖域」**となり得ると気づいた時、魂は静かな安らぎを見つけます。
「私のすべてが瓦礫だとしても / ここだけは誰にも踏み荒らさせない」
「凍える魂が安らぎを見つけた / 深い闇の底で」
無力な自分を受け入れ、夢を見ないままでもいいと静かに目を閉じる選択は、現代社会における新しい形の抵抗と癒しを提示します。
冷たい歌詞の底には、自己を否定せず、あるがままの自分を抱きしめるための、痛切で美しいメッセージが込められています。
**「瓦礫の聖域」**は、居場所を求めるすべての人に送る、静寂に満ちたアンセムです。
アーティスト情報
らるみん
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