

僕らは風になる
風になる時だ
僕らは風になる
風になる時だ
知り合った彼女は絶望が趣味で
反動に苦しみ 喜びを嫌った
「海にでも撒いてよ」
羨望のような目
悩み込む姿は 白魚のようだね
ただの脳でしかないのに
ただの肉でしかないのに
知り合った彼女は破綻していて
空を飛んだらしい ずっと昔に
見下ろした街並み もっと遠くて
大気圏を抜けたとこで目を覚ました
ただの肉になっても美しい
そんな生涯であればいいね
僕らは風になる
風になる時だ
僕らは風になる
風になる時だ
知り合った彼女は冷たくなって
海にでも撒いてとそれだけをのこした
- 作詞者
佐々木線音
- 作曲者
佐々木線音
- ミキシングエンジニア
佐々木線音
- マスタリングエンジニア
佐々木線音
- キーボード
暇割り
- シンセサイザー
暇割り
- ボーカル
佐々木線音
- ピアノ
暇割り
- ソングライター
佐々木線音
- その他の楽器
佐々木線音

佐々木線音 の“散骨”を
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散骨
佐々木線音
死を終わりではなく「還ること」として描いた楽曲。絶望を抱えた少女との記憶を辿りながら、人間もまた自然の一部であることを静かに見つめる。悲しみを越え、風となり海へ還るための歌。
アーティスト情報
佐々木線音
monotone、実験的音楽といった多種多様なバンドにおいて、作詞作曲、フロントマンとして活躍してきた佐々木線音(ささき・せんと)がついにバンドという枠組みを離れソロ活動を開始した。佐々木が描く世界観と作品にはいつも「終わった後の世界」がある。誰かが死んだ後。バンドが解散した後。恋が終わった後。人類が去った後。佐々木は、物語から主人公を失った後の世界が、絶望だけじゃないということを伝えていく。廃墟には草が生え、骨は海へ還り、化合物だったものは単量体に戻り、世界は静かに続いていく。佐々木の歌詞には怒りよりも観察がある。「こんな世界はクソだ」と叫ぶのではなく、「こうなってしまった世界を見ている」という距離感。だから聴いている側は説教されることはなく、ただ隣で同じ景色を眺めることになる。聴き終えた後に残るのは、感動よりも静かな余韻なのである。