歌詞

春の陽射しが　教科書の余白をやさしく包んで

窓の向こう　ひらひら舞う薄紅の花びらは

「また明日ね」と笑った君の面影と重なって

揺れる心に　そっと滲んでいった

幼さゆえに　永遠という言葉を信じてた僕ら

遠い日のざわめきが　今も耳の奥で揺れている

夏の夜空に　音もなく咲いた大輪の花

その一瞬の光が　君の横顔を照らした

人いきれの中　ふと手を止めて見上げた君を

今も思い出すたび　胸の奥がきゅっと鳴る

季節はいつも　立ち止まってはくれないけど

心のページにそっと挟んだ　色あせない栞がある

めぐる　めぐるよ　風が記憶のページをそっとめくり

君と過ごした季節へ　何度も戻ってしまう

「さよなら」さえ言えずに　僕らは大人になったけど

この空のどこかで君も　同じ星を見ているかな

あの日のぬくもりのままで

秋の風が　通い慣れた帰り道の景色を変えてゆく

乾いた落ち葉の音が　ふと心を静かに揺らす

誰かと分け合った温もりが　恋しくなる夕暮れに

携帯のフォルダをめくって　君の笑顔に目を閉じた

どんな記憶も　やがて過去に姿を変えるけれど

君が灯してくれた光は　今もこの胸を照らしてる

めぐる　めぐるよ　風が記憶のページをそっとめくり

あの夏に交わした言葉が　今も胸で響く

「忘れない」と小さく誓った　青いあの日の約束が

時を越え　僕を今も　そっと強くしてくれる

ぬくもりを胸に抱いて

真っ白な冬が来て　世界が静寂に染まっても

君が残してくれた灯は　今も心の中で揺れてる

決して消えない　小さな光

めぐる　めぐるよ　季節は流れ　景色は変わっても

もう一度君に会えたなら　どんな言葉を交わせるだろう

「さよなら」さえ言えずに　離れてしまったけれど

この空のどこかで君が　笑っていると信じてる

あの日のままの君を胸に　歩いていく未来へ