Pause. That was correct.のジャケット写真

Pause. That was correct.

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トラックリスト

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お安いEDMのビルドアップ(EDM drops)や、量産型のトラップビート(trap beats)、そして感情を過剰に盛ったハイパーポップの狂気(hyperpop chaos)を徹底的に削ぎ落とした、極めて冷徹で知性的なサイコロジカル・ダンスポップです。Robynが提示してきた「涙を流しながら踊る」エモーショナルな抑制美(emotional restraint)の系譜を引きながら、本作では感情そのものを完全に排し、BPM128の冷酷なマシンリピート(machine-like repetition)と氷のように冷たいシンセの壁(ice-cold synth architecture)のなかで、「人間の行動を完璧に模倣しようとするシステムの歪み」を描き出しています。

歌詞の核となるのは、音声認識エラーのモチーフ(voice recognition error motif)。「合格点を貰うために正しい手順で微笑み、周囲に遅れて2秒後に冗談に笑い、幸せそうにしている自分の姿を忘れないように写真に収める。誰かを恋しく想う方法をインターネットで検索し、その手順(steps)に忠実に従う。ただ、それが本当に機能しているのか(if it worked)だけが永久にエラーとして処理され続ける、デジタルな実存の孤独」。

最大の快楽は、完璧な近未来の人工美(artificial beauty)のなかに仕掛けられた、過激な引き算の音響設計。マイクの振動板に唇が圧着する2cmの超至近距離で捉えられた女性ボーカルは、冷たく突き放した平熱のデリバリー(dry detached vocal delivery)に終始。フレーズの随所に「認識失敗」を再現したデジタルノイズ([pi-pi-pipo])がグリッド上で明滅します。サビ(フック)では、頭を通さず身体が直感的に記憶する「ACT HUMAN / HUMAN?」という強烈な集団チャント(memorable chant hook)とともに、ステレオ幅が左右140%のパノラマへと全開放され、強烈なミニマルパルス(minimal electronic pulse)が最高風速で爆発します。

中盤のブレイクダウンでは、すべての打楽器とベースが「完全無警告」で突如消失し、空間の全権を冷たい一本のパルスループ(single low-end electronic pulse loop)へと明け渡す、過激な引き算を敢行。冷徹なモノローグを経て、最終サビへの全音響デトネーションへとノーモーションで再点火した直後、最後は「HUMAN?」という問いかけのまさに途中でリミッターがゲートをプツンと遮断。残響を1ミリも残さずスパッと完全な真空の静寂(sharp instant cutoff)へと着地する、これ以上何も足せないアート・ミニマリズムの極致です。

アーティスト情報

  • Negi0723

    Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。

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