JACKのジャケット写真

歌詞

JACK

テイカワ遥

都会のビルの間 隠れ耐え凌いだ

彼はスケープゴート 周りはみな低思考

なんら変わらない時間の流れと

それに逆らいながら逃げ惑う生贄

「名前も分からないうち

入り込まれていくらしい」

言い伝えの本に載ってそうなおはなし

今朝の記事に彼の顔が載ってた

近ごろ話題の政治家失脚のニュースすら

差し置いて

息を切らしながら走り回る

誰もが取り憑かれたように彼を追い回す

一体何が起こってるのか

罪のない彼を狙う民衆

ゾンビのような彼らはどこか

虚な目をしていた

街灯の影から誰か見ている

目を光らせ後ろに下がった

突然後ろから何か嗅がされ

名前もわからない人に連れ去られた

ジャックされた街は 灯りに紛れ

照らすのはただ1人の男だけで

誰もみな言葉も交わせない

屍だった

旋回しているヘリの真下 目を覚ました

政治家は無線で話す「何か見えたか?」

"はい、カーキ色のトレンチコート

身に纏ったオヤジがいて

その後ろに銃構えた防護服の男が十余人"

そして彼は気づいた

自分は助けられたんだと

テレビで見覚えのある政治家

やつれた顔で彼の方を向いた

「この街の裏には闇が潜んでる

街のみなは特殊な電波にやられて操られ

君を獲物として排除するべく取り込まれてる

我らみんな国の科学者らの実験台なんだ!」

路地裏を抜けて通りを出る

街の外へ出て逃げ切るんだと

車があればいいが 探してる暇はない

でも逃げたらどうすればいいのか

政治家に尋ねる それからどうするんだと

政治家は答える 正気な者を探そう

仲間を集めて戦うんだ

そう言ったのも束の間

突然銃声が響いた 逃げる間もなく

政治家が倒れるのを見た 後ろから

スーツを血で染めた男が近寄る

"抵抗するんじゃない 後がつかえてる"と

ジャックされた街は 灯りに紛れ

照らす者はもう消えてしまった

ああ 何もかも分からぬままなのに

夜の街は 灯りを消して

目を覚まさない

  • 作詞

    テイカワ遥

  • 作曲

    テイカワ遥

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