歌詞

都会の風に運ばれて　儚く散った花びらが

冷え切らぬ空に舞い踊り　故郷の春を知りました

人と人とが繋がる糸は　いつも不器用な撚りあわせで

言葉にすれば解ける、と　目を逸らした日もありました

四月に咲き乱れた桜には　憧れを写し見送って

迷い　焦り　惑う　この寂しさを

行き場ないまま　抱いていました

歩き出す道に　咲き誇る花は　そう

今あなたと映す明日への導

遠く　遠くても　帰る場所があると

教えてくれた　五月の桜でした

何も持たないこの手には　あなたがくれた温もりが

ひとひらの花びら包み込み　確かな絆となりました

望みを口にすれば　するほどに

ひとりであることから逃げて

時を　超えた　願いを知らずにいた

すれ違うだけの　昨日でした

歩き出す道に　咲き誇る花は　そう

今あなたと映す明日への導

遠く　遠くても　帰る場所があると

教えてくれた　五月の桜でした

花咲く数ほど　時はめぐり

花散る数ほど　出会い　別れ

そうして百年の時を重ねて

受け継がれた愛が　届きました

歩き出す道に　咲き誇る花は　そう

今あなたと映す明日への導

言葉は無くても　この手を離さずに

歩いて行こう、と誓いました

果てし無い夢に　咲き誇る花は　そう

この道を祝福してくれる愛

遠く　遠くても　繋がっていたいから

忘れないでしょう　故郷に咲いた桜を