

うだるような暑さの中
陽炎の向こうで手を振る 幼い日の私
汗ばんだ手でラムネの瓶を握り
どこまでも走った帰り道
あの日の空はもう遠いけど
蝉の声にまぎれて笑い声がする
名前を呼ばれた気がして振り向けば
あの帰り道が胸によみがえる
錆びたフェンスの小学校
白い帽子と赤い水筒
ゆらゆら揺れる道の先へ
何かある気がして走ってた
百円玉で買ったアイスを
秘密基地で半分こした
転んだ膝も気にしないまま
夕焼けだけが帰れと急かした
大人になれば何にだって
なれると思っていた
いつから私は立ち止まり
あのころの空を探してるんだろう
うだるような暑さの中
陽炎の向こうで手を振る 幼い日の私
汗ばんだ手でラムネの瓶を握り
どこまでも走った帰り道
あの日の空はもう遠いけど
蝉の声にまぎれて笑い声がする
名前を呼ばれた気がして振り向けば
あの帰り道が胸によみがえる
古い引き出し 色褪せた写真
無邪気な顔で笑う私
夏祭りでもらった金魚が
金魚鉢の中を泳いでいた
夕立の匂い 濡れた土の香り
軒下に響く風鈴の音
明日も同じ日が来ることを
疑いもせずに眠っていた
失くしたものを数えるほど
記憶は眩しくなる
戻れないから大切なのだと
分かっていても手を伸ばしてしまう
うだるような暑さの中
陽炎の向こうで笑う 幼い日の私
冷たい瓶の向こうで青空が
ゆらゆら歪んで見えた
あの日には戻れなくても
胸に残る足音は消えない
蝉の声に背中を押されて
あの日の帰り道を思い出す
もしもあの日の私に
一度だけ会えるのなら
急いで大人にならなくていいと
小さな背中に伝えたい
泣いた日も 迷った日も
全部ここへ続いている
短い影を踏みながら
私は私を迎えに行く
うだるような暑さの中
陽炎の向こうで手を振る 幼い日の私
空になったラムネの瓶を振れば
ビー玉が小さく音を立てる
あの日から遠く離れても
あの笑い声は消えはしない
蝉時雨の中でふいに
しまい込んだ夢がよみがえる
八月の空が ぼやけて見える
幼い私が遠ざかっていく
さよならではなく ありがとうと
今なら素直に伝えられる
夕暮れが街を染めるころ
懐かしい道をひとりで歩く
歩くたび ビー玉が鳴って
あの日の夏がついてくる
夕立のあとの風が吹いて
火照った頬を静かに冷ます
遠くで笑う小さな私へ
ありがとうと そっと手を振った
- Lyricist
mia
- Composer
mia
- Producer
mia
- Other Instruments
mia

Listen to Beyond the Heat Haze ~Searching for the Sky of Those Days~ by mia
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Beyond the Heat Haze ~Searching for the Sky of Those Days~
mia



