歌詞

谺（こだま）する　鼓動する

慟哭の伝う地平の奥

泡沫に　浮かびゆく

四角を訪う春陽の刻

恋い初めし 恋い初めし 恋風よ

消えてゆくならば

かぐわしい灯を揺らめかせて

はらはら 燃ゆ

あけぼのなずむ穹

差し交ふ袖を照らし

幾星霜の帷

開けてぞ いざ 清らに

うちなしたまう

桃花舞う刃濤

絶えなき相の上に零れ落つ薄墨

滾れ魂

貳つとない 命　永久光あれとて

嘆かふ刃濤

代え難き名のもとに乱れ咲く薄紅

つとめを解かれて

なお在りし偏心　染めて

ささめいて さえずって

煉獄へ誘う地角の中

貫いて　連れてって

石段を登る陽炎の方へ

咲き初めし 咲き初めし 魁よ

止まること知らず

音もない世をひるがえして

からから 征く

紅月滲む穹

瞳沈めて唄う

今宵の絵空事は

明けてぞ いざ 気高く

うちとりたまう

突き舞う刃濤

癒えなき身体 やがて

花と散るのならば

断切れ魂

貳つとない 皆に　永久光あれとて

投げ交う刃濤

代え難き名を 護る悦びのまにまに

つとめて凛々しく闇夜へと抗うだけ

時は満ちて 友は径分かち

千の雪月花を 偲ぶ

時に惹かれ 眠る幾千の

風薫る情景で また逢える日まで

最果てを切り裂きながら

刹那に 舞う刃濤　命の証

安寧に還りたまえ

桃花舞う刃濤

絶えなき相の上に零れ落つ薄墨

滾れ魂

貳つとない 命　永久光あれとて

嘆かふ刃濤

代え難き名のもとに乱れ咲く薄紅

つとめを解かれてなお在りし偏心

染めて