

夜の底で 言葉がほどけ
行き場をなくした 声が沈む
誰にも届かない その想いを
水面は ただ受け取っていた
触れれば 形を変えながら
抱きしめは しないままで
泣くことも 願うこともなく
すべてを 流れに還してゆく
翠雨よ 名を持たぬ水よ
触れれば ほどけてしまうのに
翠雨よ 名を持たぬ水よ
世界を 静かに映している
名前を呼ぶ その声が
水を 震わせた夜
触れられないと 知りながら
人は 手を伸ばしていた
願いも 後悔も
区別など 持たぬまま
こぼれた想いを そのまま
流れの奥へ 沈めてゆく
翠雨よ 名を持たぬ水よ
答えは 求めていないのに
翠雨よ 名を持たぬ水よ
人の心を 通り過ぎてゆく
誰もいない 水辺に
月だけが 揺れている
呼ぶ声も 足あとも
すべて 溶けて消えたあと
翠雨よ 名を持たぬ水よ
それでも ここにあるもの
翠雨よ 名を持たぬ水よ
すべてを 受け止めながら
翠雨よ 名を持たぬ水よ
……
翠雨よ 名を持たぬ水よ
水は 何も 答えない
- 作詞者
Merayo
- 作曲者
Merayo
- プロデューサー
Merayo
- ボーカル
Himi

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翠雨ノ精霊 (Reimagined)
Merayo
『翠雨ノ精霊』は、名も持たぬ水と人の想いのあいだにある、触れることのできない距離を描いた作品。
言葉にならない感情や、行き場を失った想いが、静かに流れ、やがて溶けていく様子を、繊細なサウンドで表現している。
答えを求めないまま、それでも確かに在り続けるもの。
本作は、静けさの中にある深い余韻を感じさせる一曲となっている。



