Lyric

悲しみだけが 溢れてる街

降り積もる雪 凍てつく涙

吹き消す明かり 聞こえる世界

抱えた寂しさで連れ去る

無垢より深い愛だけど 何処よりも近く触れ撫で上げて

手縫いの人も家も雲も もう全て無機質な岩の屋根へ

永遠に束ねられない鬱 次も明日の朝のせいにした

立てては崩れ落ちる最中 形を変え隠し合えば良い

僕の声よ 歌に成れと

願い空に 手を翳すよ

悲しい物を 思い出にして

降り注ぐ雨 伝い零れた

花を摘み去る 思い滲む子

目を閉じ落ちて 歩み出せず

もういい 早く迎えに来てよ 呼ぶ昨日は嫌に冷たくて

照らす教会の窓に跳ねる火 日付を捲るから動き出し閑話

輪の中に入りたいだけで 出会いを無理して集めた

楽しくない 凄くお洒落 礼も言いたくないこの人生

僕の声よ 歌に成れと

願い空に 手を翳すよ

気付いていた 僕は一人

こんな夜だ 踏み出せそう

また傷が増えただけだった 和えた焼き物の粉のよう

海の底まで沈めたら 会える人がいて欲しいな

なんて ただそれだけで あのね 眠れない 明けない 作れない

今だけ読める空の音 隣には誰もいなくて

また傷が増えただけだった 錆びた文字盤と蕾

詩歌に詠まれ可憐だと言った 風に揺れては 寂しいな

なんて ただそれだけで あのね 連想の中に置いた

沢山重なる空の本 隣には誰もいなくて

幾つも 幾つも 幾つもの夜を越えて