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歌詞

序・風

白風珈琲

遥か昔計算された音楽論に基づいた、MIDIノート

消えまいとする生にしがみつく醜い夜の話

丁寧な音階とメロディと、彼女たちの歌

その裏で、膨大な不確定要素

人の声、人の声

正確に情報をデジタルに、0と1、変換した先で

寸分の狂いも許されないその中で

「その間」も余地を与えぬ神の所業

それ一切が、この世で溢れるデータの業

曖昧に吹いた様な、まるで、桶屋が儲かるような、そんな

風が東から吹いたようだ

しかし科学で計算し、推論し、定義をし

まるで、全て分かって居たかの様な

そんな、日常を生きている

僕ら現代に生きる曖昧を表現する、狂言者は

「日常」の崩壊を目論んで、その隙間を縫って生きている。

僕の右のピアスを正確に、その偏西風は揺らせるか?

否、0と1の間の定義すら、計算では求まらない。

それが只一つの抜け道ならば

僕たちが、生きる道ならば

誰も知らない崖に咲く、一凛の花を撫でる

そんな、孤高の一瞬を飾る風に、僕は成ろう

  • 作詞

    白風珈琲

  • 作曲

    白風珈琲

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白風珈琲の1stアルバムです。

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