Lyric

溢れた言ノ葉を

旋律と共に乗せ

咲いては枯れ摘み取られ

口から やがて 蛆が湧く

交わる文は糧　響き渡る聲を

まだ追い掛けて

たくさんの言葉吐いた

描いた理想と現実の時差

どこにいるかすらわからずに今

知らないやつの 言葉に

揺らされていた

恋愛話の日記

オートチューンで歌えば人気

言葉と反して中身不一致

音よりも顔が好き

似てる人がたくさん

味がないのも確か

的を得てる人はわずか でも

数が少なく届かないな

流行りに乗って物真似

それっぽい歌で

それっぽい見た目

だれかっぽくベタで

聴いてないリリック

雰囲気でOK

周りが好きなら好き

熟れてるものが好き

ぶれてるものでもいい

消えてくなら悲しい？

行けるとこまで歌い続ける

こけるとこまで足掻き続ける

腐り臭っても負けない闘志

売れ残りの訳あり商品

溢れた言ノ葉を

旋律と共に乗せ

咲いては枯れ摘み取られ

口から やがて 蛆が湧く

交わる文は糧　響き渡る聲を

まだ追い掛けて

夢がプレス また奴がブレイク

これ売れないジャンルに賭けたバース

ネームバリューに群がる

媚び諛う都合の良い奴ら

万人が満足なら天才

一人を食らわせたならば天才

絶対が無い展開だから 答え無いし正解

好きなアーティストの プロフィールの欄も

すぐに変わるよ ねぇ 飽きられたら最後

紛い物でまかり通る 借り物付けてそれで

売れりゃ皆んな人生薔薇色

賞味期限切れ ねぇ無料にして

周り調子良いしね 僕ら不良品入れ

は？いくらかな？試食なら

言われ見られてる内が華

もう品種改良 気にしないの？

「拘り捨てたら君じゃない」と

綺麗事で腹 膨れないよ

溢れた言ノ葉を

旋律と共に乗せ

咲いては枯れ摘み取られ

口から やがて 蛆が湧く

交わる文は糧　響き渡る聲を

まだ追い掛けて

赤いトマト赤いトマト

赤いトマトの商品価値を犯す跡

君が選ぶマート甘い物のカート

そこに入りゃ全う 需要 無けりゃカット

身は穢れも無い真紅へ

想いは花の如く誇らし気に

今は見ぬ蕾の先

届く様そっと抱いて

溢れた言ノ葉を

旋律と共に乗せ

咲いては枯れ摘み取られ

口から やがて 蛆が湧く

交わる文は糧　響き渡る聲を

まだ追い掛けて

平均値じゃないや

粒が揃ってないわ

省かれたら本物

って都合いいコントロール

投げられ、避けられ

価値がねぇってサジ投げて

間違え逃げんのは もうたくさんだ

怖くなってた お客さんが

いいねの数に潰された人間

秀でた物も人知れず散って

欲望の着色料に 僕らは染まらぬよう

本物の味と本当の価値を

顔すら知らないあなたに届け