Lyric

わかったフリで

笑ってみせて

心ばっかじゃ

足りないって知っていて

深夜のビルと無音のノート

濁ったままのフレーム越し

正解だけが呼吸してる

僕はまだ空欄のまま

エラー音と夢の残骸

上書きできないログばかり

便利なロボット演じてるだけ

なのにどうして涙がこぼれる

笑ってる顔が嫌いだと

誰も信じらんないくせに

期待なんて捨てたはずなのに

君の声だけ離れない

クラネリカ揺れてる

残像だけが確かだった

透明な画面をなぞる

ここに居た証明が欲しいんだ

正しさの影を蹴って

消える時は黙っていたい

触れたかったって言えないまま

何も無かったフリをしていた

ポストの底

冷え切ったかすれた声

見たはずのない記憶の裏

誰かが居た

光ってたのは水か鏡

どっちでもいい

無表情の交差点

信号だけが正直だ

嘘かもしれない未来に

小さな咳が響いていた

意味のないパスワード

君じゃない何かが通った

クラネリカ目を閉じて

浮かぶ景色は偽物だった

声にならない問いかけに

ノイズ混じりで頷いていた

心ごとグレーにして

何も壊せず生きていたんだ

忘れたはずの足音が

まだ胸の奥

踏み鳴らしてる

クラネリカ消えていく

指の隙間で滲んだ光

言えなかった たった一言が

ずっと耳の奥　こだましている

遠ざかってく鼓動の音

名前もない願いの屑

見失った 星座をなぞる

この手のひらに 空だけ残った

クラネリカ　揺れている

止められなかった 孤独の波

破れたノートの隅っこで

まだ誰かを 呼んでいた

触れたかったって 言えないまま

何もなかったふりをしていた

それでもまだ ここにいる

無名のままで 笑っていたんだ