Lyric

空を泳ぐ鳥たちの囀り

漂うのさ

風のまにまに

ただ夜の音に

嫌気がさすから

今飛び立つの

風のゆくまま

ああ

道行く人たちは

目を瞑って

歩くばかりで

ああ

混ざり合って

靴音高らかに今

飛び立つのさ

諦めの悪い怠惰に

この身を任せて

眺めるの

固く結んだ

その手振り払って

（逃げていいよ）

味気のないこの世界に

お別れを告げて

漂うの

気づけば零れ落ちている

類の夢だとしても

空を泳ぐ鳥たちは次第に

彷徨うのさ

己の居場所が

例え心地よく

見晴らしが良くても

間違いはないと

言い聞かせて

ああ

過ぎゆくあの日々は

塗り重ねなく

瞼に映る

ああ

混ざり合って

風の音　鳴らして今

羽ばたくのさ

諦めたはずの世界に

この身引かれて

彷徨うの

固く結んだ

その手振り払って

（逃げていいよ）

味気のないこの世界で

生きるしかないの？

さあどうだろう

気づけば全てを失って

忘れてく世界だから

感情さえも失って

もう此処には何も

残らないとしても

この身ひとつだけでいい

好み一つ持ち合わせ

まだ羽を広げたいから

間違いだらけでもいい

曖昧なものは

曖昧なままでいいだろう

標ない空を自由に

ただ遊ぶように飛ぶ

ただ遊ぶように飛べ