Lyric

君はきっと、僕の溜息さえも

拾い上げることは永遠になくて。

無色のキャンバスみたいなこの街で

僕はひとり立ち尽くす　点だ。

君の瞳が僕を捉えるなんて

それはきっと奇跡の続きだろう。

あと何光年の祈りを捧げれば

君に届く日が来るのだろう。

愛を記して、この脳裏に刻んでよ。

僕の憂いごと、どうか指先で触れて

これ以上ない、身勝手な願いだと知ってる。

嘘でいい、形だけでいいから、

まず僕を抱きしめて。

僕はいつも、君のその空白を

満たしてあげることはできなくて。

色のないフィルムみたいな世界で

君はひとり、静かに笑っている。

君の全てを理解るなんて。

もう二度と、手探りもしないだろう。

それでもこの衝動は止められない

君だけが僕の生命線だから。

愛を記して、偽りの声でいい、

僕の孤独ごと、どうかその手で覆って、

こんなにも情けない存在だと知ってる、

戯言でいい、繕うならそれでいい、

それでも抱きしめて。

たった一瞬だけでいい、

形骸だけでもいいから。

この僕の我儘の証明に、

どうか手を差し伸べて。

世界はいつも残酷で、

公平じゃないから。

愛を記して、魂に刻んでよ。

僕の全てを、どうか温度で満たして。

この世はきっと、

僕らのすれ違いでできている。

それでも君を求めるその声を

抱きしめてよ。

どうか、愛で、

潤してよ。