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クアラルンプール在住のEuseng Setoによるソロ・プロジェクト、flicaの2ndアルバム。 マレーシアの良質レーベルmu-nestから満を持してリリースされたデビューアルバム『windvane and window』にて多大な評価を得たflicaの新作が、ついにschole recordsに登場。 今作はピアノ中心に構成され、緻密に組み立てられたビートとリズムはメロディに溶け込むように静かに鳴り響く。 前回以上にコンセプチュアルに制作された今作品では、まさにアルバムタイトル通り、『ピアノのための、夜の情緒を表す叙情的な楽曲』で織りなされ、まるで月明かりに照らされたような郷愁漂う、flica独自の感覚によって解釈された夜想曲が展開されます。
クアラルンプールのエレクトロニカ・シーンが発展を遂げた2007年以降、音楽家flicaは素晴らしい作品を発表し続け、マレーシア以外のリスナーからも称賛を受ける。デビューアルバム「Windwane & Window」で聴かせた気まぐれで洒落たエレクトロニカは海外からも注目され、2枚目のアルバム「Nocturnal」は東京のレーベルSchole Recordsからリリースされる。自身3枚目のアルバム「Telepathy Dreams」では、過去2作品で奏でた甘美で感傷的な音から物憂げな音に移行し、アンビエント・シーンでも注目され始める。 2015年発表の「Weekendary」では、flicaの楽曲に初期の作品で奏でていたロマンチシズムに戻り、また雰囲気のあるアンビエント音をセンス良く付け加えた音となっている。中国と日本のツアーにおいての音の探求の旅では、ベーシストであるケント・リーとのコラボレーションを通して、flica自身は即興的にルーピング演奏を行い、この経験が音楽に新しい方向性やアイディアを作るきっかけとなる。 そして、flicaの5枚目アルバム「sub:side」では進化した音楽の集大成を世界に発信する。また、アーティスト活動10周年という節目を迎える今回のアルバムでは、ローファイ感を強調したミニマルなアプローチで、オリエンタルで落ち着きのある実験的なアンビエントサウンドが途切れなくミックスされている。この10年で培った経験を証明する、flicaならではのシンプルかつメランコリーなサウンドを聴かせる。
schole