歌詞

待ち合わせの駅前

あなたの笑顔が見える

冬の風にまぎれて

心が少し跳ねた

手提げの隙間から

小さなぬいぐるみ

「似てるかも」って笑う声

その温もりが好き

マックの窓際

並んで座るふたり

ざわめきが少しずつ

遠くほどけていく

ひとときの冬休み

それだけなのにきらめいて

触れる指の温度が

世界を優しく変える

終わりが来ることを

知っていても笑えるのは

あなたといる今が

ちゃんと温かいから

小さなギフトに

言葉をそっと乗せて

冬の空気の中に

春の色を混ぜた

帰り道の夕焼け

時間を進めるけど

あなたの歩みが

まだここに残る

止めたい気持ちが

白い息に混じる

言葉にならないまま

心が揺れている

ひとときの冬休み

それだけなのに眩しくて

触れる指の温もりが

これからをそっと照らす

終わりが近づいても

このひとときだけは

胸の真ん中で

柔らかく光る

改札を抜けて

振り返った瞬間

雪まじりの風が

頬をすべっていく

ふたりの足跡が

同じ方へ伸びて

離れていく空気に

温もりが残る

曲がり角の向こうに

あなたが溶けるとき

さっきの笑い声が

心に寄ってくる

ひとときの冬休み

留まれないこと知ってても

あなたの瞳に映る

僕が少し嬉しい

明日から季節が

変わってしまうとしても

ふたりの冬は

温かいまま続く