Lyric

オレは俺自身の事をずっと

日本人だと思って生きて来た

この街で生まれ　この街で暮らし

誰も同じだと思って　生きて来た

オレの俺自身のルーツはいったい

何処にあるって言うんだ

昨日見た舞台じゃ皆んな

すすり泣いてたんだ

あっちでも　こっちでも

だって　そうだろ

たった一枚の　一銭五厘の

赤い紙切れに　呼び出されて

戦地に居る　息子に送るための

戦地に居る　亭主に送るための

戦地に居る　父ちゃんに送るための

家族写真を　今から撮るって　シーンだからさ

この写真一枚一枚には

そうやって

家族の思いや

無事に生きて帰って欲しいと

きっと生きて帰って来てくれると

その支えになればと

必死の思いで撮った

一枚一枚　だからさ

皆んな泣いたさ　オレも泣いたさ

オレの俺自身のルーツはいったい

何処にあるって言うんだ

『おや？

この写真　いったいどうしたんだい？

見覚えあるよ

真ん中に写ってる男の子

コレは確かに俺だよ

あ〜思い出したよ

戦地へ行った兄貴に送るために写した

家族写真だよ

後ろで笑ってるのは　おふくろさん

若いね〜

しかめっ面をしてるのは　親父さんだ

俺の横で座ってるのは　兄貴の嫁さん

皆んな死んじまったよ〜

戦争〜？　戦争さえなきゃね〜！

オレッ？　俺は・・・

運が良かったって　言うのかね？

皆んな泣いたさ　オレも泣いたさ

皆んな泣いたさ　オレも泣いたさ

オレの俺自身のルーツはいったい

何処にあるって言うんだ

昨日見た舞台じゃ皆んな

すすり泣いてたんだ

あっちでも　こっちでも