英雄の屍に咲く花のジャケット写真

歌詞

名も無き王

Justin Otani

過去を刻む時計の音

乾いた手に残る血の匂い

苛酷な運命をくぐり抜け

たどり着いたのは罪の名前

国のために戦った

友を庇い自分を傷つけた

命を捧げたその日に

微笑んで見送ってくれた君

街はよみがえり

世界は白く塗り替えられた

でも私の姿は

決してそこにはなかった

帰ってきた場所に

居場所などなかった

与えられたのは「大罪」

あの日の笑顔が裁かれた

正義の名を使って

誰が人を決めるのか

ただ守りたかっただけ

ただ生き残っただけ

それすら許されない

私はもう「人」ではない

友は撃たれ

恋人は装われ

父と母は何も言わず

私の名前を消した

「仕方なかった」と何度も唱えた

でも夜中によみがえる声がある

「お前は何のために

誰のために奪ったのか?」

信じた世界は間違ってたのか?

それとも信じた自分が過ちか?

答えのない質問に

応える言葉はどこにもない

命と引き換えに

手に入れたこの平和は

誰かの「しあわせ」で

私の「存在」が消される

それでもまだ生きる

それでもまだ歌う

雨の夜に眠れず

光のない部屋で

子供の頃の夢を見る

夜に紛れた瞳で

私は誰か?

ただの過去か?

それともいまだに

何かを守れる人間か?

「お父さんは英雄だった」

知らない子供がつぶやいた

幻でもいい

その言葉に救われた

傷ついたこの手でも

まだ誰かを抱きしめたい

決して許されなくても

決して忘れられなくても

それが私の生きる印

それが私の残す歌

答えがない人生でも

歩くことをやめはしない

夜が終わらなくても

かすかな明日を待つ

振り返れば名もなき跡でも

そこにあったのは自分だった

私はもう戦わない

でも決して負けたわけじゃない

この背中に

世界の重さを残して

  • 作詞者

    Justin Otani

  • 作曲者

    Justin Otani

  • プロデューサー

    Justin Otani

  • キーボード

    Justin Otani

  • ピアノ

    Justin Otani

英雄の屍に咲く花のジャケット写真

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J-pop、アニメ、JRPGにインスパイアされた、ノスタルジーと物語性を織り交ぜたシネマティックで感情豊かなメロディを創っています。まるで異世界へ旅するような音楽体験を提供します

アーティスト情報

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