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Equaleとは死者を記念する音楽であり、神を象徴する楽器であるトロンボーンで演奏されるもので、通常は3本か4本で合奏される曲です。ここでは3本のトロンボーンを中心に、2本ずつのトランペットとホルン、1本のチューバを加え、八重奏曲としています。当初は漠然とした葬送のイメージがあり、Beethovenのトロンボーン三重奏によるEqualeに喚起されて作曲を始めました。『Phase I-Corale-Phase II-Intermezzo-Phase III-Corale」という三部構成に基づく構成ですが、Phase IIのみ速度が速く、実質上スケルツォとなっています。葬送の音楽で開始され、コラールに続きますが、Phase IIは自分のコントロールを超えて悪夢を見るような音楽となってしまい、何故こんな曲を作っているのかと思っていたところ、これからPhase IIIに移るところで9/11が起こり、衝撃を受けて暗く終わるはずだった内容を変更することにしました。すぐに祈りの音楽には移行できなかったのでPhase IIIの前にIntermezzoを入れましたが、これはBeethovenの荘厳ミサ曲のサンクトゥスとベネディクトゥスの間の間奏曲に倣ったものです。そして祈りの讃歌となり、Phase Iの後のコラールが拡張された姿で現れ、曲を結びます。改訂してオーケストレーションを変えています。
Version IIは打楽器を付加したものですが、金管パートには変化はなく、
大太鼓、小太鼓、シンバル、サスペンデッド・シンバル、タムタム、チューブラーベル(奏者3人)を加えたものです。
クラシカル系の作曲をしています。主にオーケストラ曲、室内楽曲の多楽章で構成する伝統的なものをメインとしていますが、メロディ偏重を特徴とします。今回の曲も八つの楽章からなる「Divertimento」の中の一曲です。