吠エル52Hzのジャケット写真

歌詞

ノスタルジア

やすごもり

母がくれた温もりとか

時々嫌いになったりするけど

敵わないよ 他のどれとも

時を経て心に火を焚べる

二十歳そこらで見え始めた

「子供だから」と往なされてた

卑怯にさえ見えた言葉の奥の方にある思いが

二十歳らしい ありがとう

見違えるほど大きかった

あの背中を今でも思い出す

お日様仕立ての布団に

くるまる私をぬくぬく抱きしめる

「あなたは優しくなりますように

誰かさんに似ませんように」

泣かされては腹を立てた

泣くことより私を見た

ごめんだとか言われちゃうと

泣き出しそうにもなった

劈くような怒鳴り声も

粒立つように咽ぶ声も

歯痒さと一緒になって離れないの

きっといつか守れるくらいに

すり抜けられないようなくらい

包み込めるだけの勇気負けん気を

手にできるはずだと

優しくって愛されるくらいに

忌み嫌われないようなくらい

逃げ果せるだけの苦笑い

悲痛混じりに虚言を添えて

涙があなたを走らせる

「あなたは強い人よ

私の子だもの」

いつから大人になるのか

案外あっけなく過ぎてくもんだから

子供心を噛み切れずに

ずるずるとぶら下げて泣き出す

大人なんてみんなそんなもんさ

そうだといいけど

うざがってた親の言葉を

言いそうになる自分がいる

疑っては泣いたけど

優しさだったかもしれない

月並みな言葉だけれど

広く信じ込まれてるの

だからって使う気は更々ないけど

不意にパッと記憶が湧き出して

立ち竦み動けなくなるんだ

怖いのは思い出すからじゃない

うまく思い出せないからなんだ

後ろ姿笑い方他全部が

悲しませるためじゃないと

他人事なら分かることでも

気付けなくなるもんなのね

「伝えたかった 言えなくなった

積もり積もって枷になる

こともあると思うが

悲しむだけの大切を育んだでしょ」

「分かってるって」言葉に素直に寄り添えなくなる

自分が嫌で嫌でたまらない

「分かるわけないでしょ」

「でもね分かれないけど教えてよ

君を知りたいんだから語らおう」

隣り合わせの言葉足らずに

お節介を詰め込んで

傍にいたいの

  • 作詞

    やすごもり

  • 作曲

    やすごもり

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やすごもりの1st album『吠エル52Hz』

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