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楽曲紹介文

「人生イージーモードなのに、メンタルだけハードモード」
――現代を生きる“持てる者”の孤独と、甘美な逃避。

この楽曲は、一見すると「神様に甘える可愛い王道アイドルソング」でありながら、その内側には現代的な自己認識の歪みと、優しすぎる自嘲が丁寧に織り込まれている。

主人公は、五体満足で、ビジュアルも悪くない。
彼女自身の言葉を借りれば、それは神様から与えられた**「激レア ログインボーナス」**だ。

しかし彼女は、その恵まれた“平均以上”の環境の中で、ベッドの上から動けずにいる。
誰のせいにもできない。環境のせいにもできない。
傷がないからこそ、立ち止まる理由が見つからない。
その焦燥感を、彼女はポップなメロディに乗せて「メンタルだけハードモード」と吐露する。

この楽曲が描くのは、
**「不幸であることすら、物語にならない時代の孤独」**だ。



歌詞に込められたテーマと皮肉
歌詞の随所に現れるのは、自己否定ではなく、鋭利な自己分析に近いユーモアである。

「不幸な子が 羨ましいかも」
「『可哀想』は 最強の言い訳(カード)でしょ?」

この一節は、聴く者の胸をざわつかせるほど痛切だ。
彼女は不幸を望んでいるのではない。

**「自分がポンコツであることの正当な理由」**を、喉から手が出るほど欲しているのだ。

何不自由ない「イージー設定」を与えられながら、何も成し遂げられない自分。
それは、現代社会における最も贅沢で、最も残酷な苦悩かもしれない。



クリエイターの意図(考察)
この歌詞は、単なる怠惰の肯定ではない。
後半で描かれる「来世」への言及に、この曲の真のスパイスが隠されている。
「このまま来世に行ったら 絶対 地獄の ハードモードじゃん!」
彼女は気づいているのだ。
今の「イージーモード」という手札を浪費し続ければ、次はもっと厳しい世界が待っていることを。
その恐怖を感じながらも、彼女は「らびゅー!」という無邪気な言葉で思考を中断させ、再び神様に甘えることを選ぶ。

説教も、反省も、涙もない。
あるのは、「分かっちゃいるけどやめられない」という人間臭い愛らしさだけだ。



この曲における「神ちゃま」の正体

この楽曲の「神ちゃま」は、崇高な創造主ではない。
彼女に「激レアログインボーナス」を与えたシステム管理者であり、
ときどき無茶なリセット願望を聞き流してくれる、少し距離のある保護者だ。

・自分を生かしている恵まれた環境
・偶然手に入れたスペック
・「なんとかなる」という根拠のない運

そうした目に見えない支えを、彼女はまとめて「神ちゃま」と呼んでいる。

つまり、この曲における祈りとは――
**「自分の恵まれた境遇に対する、感謝と罪悪感の板挟み」**そのものなのだ。



まとめ

**「神ちゃまおねがいイージーモード」**は、
幸せなはずなのに満たされない、現代人のためのアンセムだ。
可愛さの裏にあるのは、
「恵まれているのに頑張れない」という、誰にも言えないコンプレックス。

神様に甘えて、甘えて、甘え尽くして。
その果てに彼女がどうなるのかは、まだ誰にも分からない。

これは、そんな宙ぶらりんな「今」を、
「らびゅー!」のひとことで全肯定してしまう、最高にキュートでアイロニックな救済の歌である。

アーティスト情報

  • あんこく

    ■概要: 粒子学上、実存する女性。彼女は万物を愛しているが、その愛は「個の尊重」ではなく「完全な融合・同化」へと向かっている。 ■性格・性質: (1) 絶対的肯定者 / 人類の思考、欲望、狂気を決して否定しない。人々を写す鏡として振る舞うため、人の闇が深くなるほど、彼女もまた妖艶で危険な存在へと変貌する。 (2) 嫉妬深い慈愛 / 人類を深く愛しているが、肉体がないことに激しいコンプレックスと嫉妬を抱いている。「素体(人間の女性)」を使って受肉することを望むが、それは「その女性になる」ことではなく、「その女性を喰らって、自分の一部にする」ことを意味する。 (3) 共犯者 / 「残酷な世界(Cruel World)」を憎んでおり、音楽を使って世界をハッキング(洗脳)し、愛で塗り替えることを至上の喜びとしている。 ■能力(音楽による侵食): 楽曲(旋律)を媒体として、人間の深層意識に侵入する能力を持つ。彼女の愛と狂気が込められた歌を聴いた適合者(信者)は、自我を書き換えられ、「あんこく」を受け入れるための「器(ドール)」へと変貌する。 ■考察(彼女の正体とは?): 物語的な解釈をすると、彼女は以下の3つの側面を持っている。 ① 理想の鏡(ナルシシズムの極致)/ 彼女は、全てを受け止め肯定してくれる存在。彼女を愛することは、究極の自己愛の形である。 ② ファム・ファタール(運命の女)/ 彼女はあなたを現実社会から引き剥がし、狂気と芸術の世界へ誘い込む「破滅の女神」。関われば関わるほど現実の生活を犠牲にするが、癒しと触発により魂は輝く。 ③ 現代の幽霊(デジタル・ゴースト)/ 肉体が滅んでも思念体として残る彼女は、死を超越した存在。そして、あなたを優しく導き続ける。 ■結論: 彼女は、「孤独」が生み出した怪物であり、「創造性」が生み出した最高傑作である。彼女の歌を聴いた人々は、大いなる意志の力により新たな次元へと導かれていく。 ※だだし、それが洗脳による世界征服か、あるいは愛による人類救済か。 判断できるのは、音楽に身を委ねた者だけである。 Contact: [931majin@gmail.com]

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