

岸辺に
朝が来ていた
波が引いたあとに
小さな跡が残っていた
誰かが歩いたのか
風が描いたのか
朝凪の静けさは
まだ少し残っていて
海も街も
起きる前みたいだった
濡れた砂の上を
ゆっくり歩いた
戻る場所があることを
今日は少し
悪くないと思えた
岸辺を歩いていた
何かを探すでもなく
岸辺を歩いていた
昨日の続きみたいに
始まりと終わりの
ちょうど間で
朝が静かに
息をしていた
遠くの灯台は
もう明るさに溶けていた
夜に見えた光も
朝になると
景色に戻る
それでも
消えたわけじゃない
見え方が
変わっただけだった
ポケットの中で
鍵が小さく鳴って
生活の音が
少しずつ戻ってきた
岸辺を歩いていた
急ぐ理由もなく
岸辺を歩いていた
帰るためじゃなく
ここからまた
始めるために
朝が静かに
背中を押していた
海の先ばかり
見ていた日もあった
でも今日は
足元の砂を
見ていた
それでいいと
思えた
岸辺を歩いていた
昨日も今日も
連れて
岸辺を歩いていた
何も置いていかずに
夜が終わって
朝になって
生活がまた
近づいていた
岸辺に
朝が来ていた
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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岸辺
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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