歌詞

黒ずんだ爪垢を噛み

人生の末路を悲観する

点灯を繰り返す自動販売機で人格を買った

開かずの扉が今開く

そこにはおどろおどろしい

頭蓋骨が並べられていて

その美しさに見惚れた

親しげな悪魔なんかに

またもや身ぐるみ剥がされ

高層ビルの自室から

身投げをする喜びを知る

はあ…

喉を掻きむしって、薄汚れたこの身体を

誰か安値で買い取ってくれないか

おとぎ話を模した

ような復讐劇に踊らされた

無駄のない犯行計画に

そそのかされ、人生は狂いだす

路地裏で横たわっている

変死体の味を見てみた

「冒涜だ」と叫ぶ人が

妬みを含んだ目で

睨む

見境なく命を奪い

気付く、誇らしげな姿

あとは行方をくらますだけ

欲をかいて、余生を売り払う

人の道を外れて産声を上げる

見知らぬ駅で降りた幻覚を見ていた

握りしめた札束、掴んだはずの栄光

そんなものは始めから無かったようだ

はあ…

耳鳴りが酷くて、まともに寝付けやしない

もう決めたんだ

今日は夢で遺書を書く

使いきれない富を築き

欲しいものも全て手にし

不快な人を蹴落としても

この人生では満たされない

生まれ変わることができたとしても

どうせ同じことだ

知る由もない後日談の

妄想をして

夢から覚める