古いスマホに
残るメッセージ
返せなかった
あの日の約束
二寧坂には
春の雨が降る
濡れた石畳
影さえ見えない
花見小路で
待ち続けたのに
気づかぬまま
すれ違ってた
風鈴の音に
かき消された声
八坂の灯り
揺れていた夜
清水の舞台で
最後に見た夢
あの日あなたに
伝えられずに
鴨川の水面
映る月を見て
ひとり誓った
儚い絆
ある日届いた
古い動画には
五年前の春
祇園の景色
二寧坂にて
交わした言葉
「いつか会おう」と
あなたが言った
SNSには
見知らぬ笑顔
嵐山で
誰かと歩く
竹林の中
あなたの影を
もう追えないと
涙が落ちた
それでも今日
メッセージ送る
「元気ですか」
ただそれだけを
期待しないと
言い聞かせたのに
鳴り出すスマホ
知らない番号
「あの日待ってた
三寧坂で」
すれ違いだけが
五年を奪った
今はじめて
重なる想い
迷路の京都
交差した奇跡
京の坂道
もうひとりじゃない
あなたの声が
背中を押した
祇園の灯り
静かに照らす
この再会を
未来へつなぐ
- 作詞者
Alexsophie
- 作曲者
Alexsophie
- プロデューサー
Alexsophie
- ソングライター
Alexsophie
- プログラミング
Alexsophie
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春待つ二寧坂
Alexsophie
京都の情緒あふれる街並みを舞台に、運命に翻弄された二人の切ない物語を描いた一曲。 スマホのある時代でも、交錯する想いがすれ違いを生む。 二寧坂に降る春の雨、花見小路の灯り、そして祇園の風が、過去と現在をつなぎながら、 失われた時間を取り戻そうとする心情を繊細に紡いでいく。 静かに響く風鈴の音、竹林の揺らぎ、石畳の足音が、 この楽曲の世界観をより深く彩り、聴く者を京都の迷路へと誘う。 「すれ違った五年」を経て、交差する奇跡。 春の訪れとともに、今度こそ、二人の時間は動き出す。
アーティスト情報
Alexsophie
私はソングライティング・アーティストとして、自身のビジョンと言葉を起点に楽曲を設計しています。 制作ではAIを編曲や音像設計を拡張するための制作ツール（楽器）として活用し、最終的な表現と判断はすべて自ら行っています。 Alexsophie名義で、Apple Music、Spotify、Amazon Musicなど主要音楽配信プラットフォームに作品をリリース。 YouTubeでは楽曲作品を、Instagramでは制作過程や作品世界を発信しています。 アーティスト名は、愛犬Alexと愛猫Sophieに由来します。 人間の感性とテクノロジーの可能性を融合させ、静かな余韻と物語性を大切にした楽曲制作を行っています。
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