歌詞

窓辺に立ち 街の鼓動に耳を澄ます

高層の隙間から 夕陽が滲んで ほのかに 心をあたためる

誰かも この光を見ているだろうか

そんなふうに思えた瞬間 一人じゃない気がして “今日”に そっと感謝した

見知らぬ町へ向かう 電車の中で

車窓を染める オレンジの風景に 胸の奥が 静かにときめいた

出会いと別れを 繰り返し 人はいつか 優しさを知る

たどる道の先に まだ見ぬ奇跡が 待っている

雨の日は 傘の音が心を叩く

せわしなく行き交う 人々の背に 小さなぬくもりを 重ねて

すれ違う痛みも わかり合えたなら どれほど この世界は やさしくなるだろう

光という名の 思いやりが 濡れた心を 静かに照らす

桜の舞う並木道で 新たな誓いを抱きしめる

風と踊る 花びらのように 軽やかに 夢を追いかけたい

過去の過ちさえも 今を支える 根となって 私だけの未来を 形づくる

大切な人に 胸を張って会えるように 今日も まっすぐに歩いていく

夜明けの空に 小鳥の歌が響いて

穏やかな朝が 世界を包む

新しい 今日という贈り物に 深く　深く 息を吸い込んで

私はまた、 歌い出す

生きている喜びを、 こころから こころへと 手渡すように