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改札の向こうに、笑顔だけを残して人は去っていく。
言えなかった言葉は行き場を失い、背中に静かに積もっていく。
強がりは、守るための鎧だった。
でもそれは、同時にいちばん大切な人を遠ざける仮面でもあった。
雪の白さに紛れて隠してきた弱さ。
「大丈夫」という嘘を温めながら、壊れないふりを続けた日々。
振り向けば抱きしめられそうだった距離に、
もう戻れないと気づいた瞬間、世界は静かに音を失う。
この物語は、失ってから初めてわかる“優しさ”の話。
傷つかないために選んだ強さが、
本当は誰かを傷つけていたと知るまでの、長い冬の記憶。
やがて強がりは溶け、嘘は粉雪となり、
言えなかった言葉だけが遅れて空へほどけていく。
それでも、人は前に進く。
「もう隠さない」と決めた、その瞬間から。
切なさと静けさが交差する、雪の日のラブストーリー。
聴くたびに、自分の中の“言えなかった言葉”が重なっていく一曲です。