

消えない画面の明かりが
夜を少しだけ白くした
君から届いた短い言葉を
返せないまま朝にしてしまった
忙しさのせいにできるほど
あの日の僕は何も見えていなかった
開いたままの会話の続きを
指先だけが覚えている
大丈夫だよと笑う君の声に
甘えていたことも気づかずに
言わなくても伝わるなんて
そんなふうに思っていた
本当は何ひとつ
受け止められていなかったのに
返さなかった言葉が
今も胸の奥で鳴っている
遅すぎる返事みたいに
夜の静けさへ落ちていく
君がくれた優しさを
当たり前みたいに抱えたまま
僕は何度も画面を閉じて
失くしたあとで意味を知った
駅前のベンチに座ったままで
何度も同じ文を打ち直した
送らない理由ばかり増えて
伝えたいことだけが遠くなった
君の沈黙が責めていたわけじゃない
たぶん僕が勝手に怖かっただけ
間違えたまま残った空白に
今さら名前をつけようとしている
やさしさは静かすぎて
壊れる音もしなかった
気づいたときにはもう
戻れる場所ではなかった
返さなかった言葉が
今も胸の奥で鳴っている
置き去りにした季節みたいに
夜の隅でまだ息をする
君がくれた時間さえ
当たり前みたいに過ごしたまま
僕は最後の一言さえ
君に渡せずにいた
ごめんねと打った文字を
何度も消してしまった夜
それは君のためじゃなくて
弱い僕を守るためだった
もしも今さら届くなら
飾らない声で伝えたい
君が黙っていた時間に
僕はもっと早く気づくべきだった
返さなかった言葉が
今も胸の奥で鳴っている
遅すぎる返事みたいに
朝の光へ溶けていく
君がくれた優しさを
失くして初めて抱きしめている
もう届かないとわかっていても
この夜の終わりに残しておく
返せなかった言葉だけが
まだ君の名前を
呼んでいた
- 作詞者
GREYLINE
- 作曲者
GREYLINE
- プロデューサー
GREYLINE
- ボーカル
GREYLINE

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アーティスト情報
GREYLINE
GRΛYLINEは、3人組の男性バンド。 顔や個人像を前面に出さず、音楽と“状態”だけを提示するプロジェクトとして活動している。 作品ごとに声の距離や温度が変わるのが特徴で、 それはキャラクターの変化ではなく、 感情やフェーズによって声の位置が変わるという考え方に基づいている。 内省的な夜を描いた『言えなかったままで』、 日常を肯定する『Clear Days』、 そして身体が先に動く『MOVE FIRST』。 GRΛYLINEは、 考え、立ち止まり、動き出す?? そのすべてを同じ時間軸の中で鳴らし続けている。 姿はシルエットのまま、 音だけが前に進む。
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