脳プロブレムのジャケット写真

歌詞

僕はシモキタザワが嫌いさ

脳プロブレム

高校時代に好きだった まりちゃんは、とても地味な子で

全然、いけてはいないけど 僕には誰よりも素敵な娘(こ)だった

そんなまりちゃんが突然、下北沢に通い始めたのさ

デビッド・ボウイのような優男のバンドマンと恋に落ちたからさ

地味だけど笑顔が素敵なまりちゃんは

チンドン屋のようにカラフルになった、

上から下までダイエーでコーディネートしていた僕をみると、

こう言い捨てたのさ

あんたこの町に本当、全然似合わないわね

そのダサイ格好で この町に二度と来ないで

あー僕の好きだった マリちゃんは

シモキタザワに取られちまった

あー下北沢なんて

この世からなくなればいいのに

僕はシモキタザワが嫌いさ シモキタザワのオシャレな雰囲気も

僕はシモキタザワが嫌いさ マリちゃんを変えちまったシモキタが

社会人になった僕は 下北沢への復讐を考えた(嫌な男)

下北沢を壊すための卑劣な 戦略をひとり練り始めたのさ

下北沢の魅力はどこでも(いつでも)

人が自由に歩いていけるところ

どんなに酔っ払っても大丈夫(大丈夫)

信号機だって存在しない

だから下北沢をてっとり早く壊すには

道路を通せばいいと気づいたのさ

自動車を走らせることができれば

天下の下北沢もただのまち

おしゃれな店もそのうち 駐車場に変わるだろう

個性に溢れた店も チェーン店になるだろう

ユニークな人々も街並みも 灰色の人々に蹂躙されるだろう

新しいアイデアの芽が出る前に

マーケティングにつぶされていくだろう

僕はシモキタザワが嫌いさ だから道路つくって壊してやるぜ

道路ができればイカシタ シモキタの街並みもおだぶつさ

道路ができればシモキタの 音楽ももう響きやしない

道路ができればシモキタも どこにでもあるつまらないただの町

僕のようにつまらないただの町

マリちゃんも行かなくなるただの町

  • 作詞者

    服部圭郎

  • 作曲者

    服部圭郎

脳プロブレムのジャケット写真

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バブルが崩壊した東京の片隅で結成された「脳プロブレム」。それから幾星霜の日々を経て、ここにアルバム・デビュー。冥土への旅のお手元に是非とも一枚。

アーティスト情報

  • 脳プロブレム

    バブル弾けた東京の片隅で結成されたロックンロール・バンド「脳プロブレム」。メンバー間のいざこざで、一度もライブをせずに塵芥とともに消え去ったはずだったのが、それから四半世紀経って、ゾンビのごときコロナ禍の東京に甦った。冥土の土産にお一つ、いかが。聞けば脳溢血ロックンロールで昇天確実!御利益のおまけ付き。

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