

部屋の灯りだけが
夜をほどけずにいた
カーテンの向こうで街が眠っていく
遠くの信号だけが赤く滲んでいた
机の上に伏せたままの携帯が
触れない言葉をまだ少し光らせている
君のことを考えていたわけじゃないと
言い聞かせるほど嘘に近づいていく
水の入ったグラスに映る小さな灯りが
消せないままの僕を静かに見ていた
終わったことにすれば
楽になれるはずなのに
この部屋のどこかで
まだ夜が君を覚えている
灯りを消せない夜に
僕は何を守っていたんだろう
帰らない声のために
窓辺だけが明るくなっていく
会いたいなんて言えば
すべてが戻るわけじゃないから
ただ朝が来るまで
君のいない部屋で息をしていた
読みかけの本に挟んだままの栞が
昨日の続きを知らないふりで眠っている
冷めたコーヒーの底に沈んだ苦さだけが
言えなかったことに少し似ていた
君が最後に残した短い返事を
何度も読み返すほど遠くなっていく
優しさだったのか 諦めだったのか
今ならわかる気がして それでも届かない
忘れることだけが
正しさじゃないのなら
この痛みもいつかは
夜明けの色に変わるだろうか
灯りを消せない夜に
僕は誰を待っていたんだろう
もう鳴らない通知の奥で
君の名前だけが静かに残る
戻りたいなんて言えば
君をまた困らせてしまうから
ただ言葉にしないまま
明るすぎる部屋で目を閉じていた
たぶん僕らは
大きな間違いをしたわけじゃない
小さな沈黙を
少しずつ増やしてしまっただけ
さよならより先に
消えていったものがある
それを愛と呼ぶには遅すぎて
思い出と呼ぶにはまだ熱かった
灯りを消せない夜に
僕は何を守っていたんだろう
帰らない声のために
窓辺だけが明るくなっていく
会いたいなんて言えば
すべてが戻るわけじゃないけど
朝焼けが部屋を薄く染めるまで
君のいない今日を抱えていた
灯りを消せないまま
夜は静かに
朝へ変わった
- 作詞者
GREYLINE
- 作曲者
GREYLINE
- プロデューサー
GREYLINE
- ボーカル
GREYLINE

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アーティスト情報
GREYLINE
GRΛYLINEは、3人組の男性バンド。 顔や個人像を前面に出さず、音楽と“状態”だけを提示するプロジェクトとして活動している。 作品ごとに声の距離や温度が変わるのが特徴で、 それはキャラクターの変化ではなく、 感情やフェーズによって声の位置が変わるという考え方に基づいている。 内省的な夜を描いた『言えなかったままで』、 日常を肯定する『Clear Days』、 そして身体が先に動く『MOVE FIRST』。 GRΛYLINEは、 考え、立ち止まり、動き出す?? そのすべてを同じ時間軸の中で鳴らし続けている。 姿はシルエットのまま、 音だけが前に進む。
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