歌詞

初めまして私は叡智

私の噂を聞いてきたのね

貴方は何を求めてここまで来たの？

魔女への興味、ね

まあいいわ

面白いものを見せてあげる

ソフィアと名乗った女は幾重にも

折り重なった書物の上に座っていた

不適な笑みを浮かべ、冷たい視線をこちらに向ける

だが、女の目はまるで世界を見透かしたようでいて

何も映ってなどいなかった

何が善で何が悪で

何が生で死なの

私ならばその全てに回答をあげる

さあ、私に問いかけなさい

分からないことなど何もないのだから

答えなど　どこにでもある

真偽はどうであれ

貴方は何を問うの？

何がいるの？欲しいの？

あなたに与えて私に利はある？

本当に欲しいのならば

証明してみてあなたの決意を

もしもこの回答が

この世界を壊す

災厄をももたらすものだとしても本当に

答えを知りたいの？答えて

半端な気持ちでは与えられないわ

めぐりくるこの罪過を

世界の真理を

それは誰から見た善で悪か

あなたは考えたことはある？

だって

歴史とはそういうものでしょう？

必要悪も存在する世界なの

女は一冊の本を渡してきた

その内容はあまりにも残酷で。

「まさかなんで…！」

「問いかけることで始まる争いもあるのよ」

「でも内容が事実なら、反逆なんてしていない！

全員の罪を押し付けられるなんて！」

答えなど知らないほうがいいこともあるはずよ

ね？

それでも答えを知りたいというなら

この世界の不条理に吞まれ続けて

さぁ

私の代わりに使命を

醜く美しい世界を

あいして

「……幸せって何だったのかしら」

彼女は一言だけ言い残し

不敵に笑みを浮かべると

霧のように消えてしまった。

その場所に残ったのは

一冊の本を抱えて涙を流す少年。

そして＿＿＿

作編曲：ケロリンぼ

作詞：有栖川 叶

MIX:阿黒れぃ