Lyric

物語の始まりと終わりは紙一重

「問いかけることで始まる争いもあのよ」

「なぜ魔女は悪とされているのか」

少年はただ『知りたい』という一心で魔女に歩み寄る

賢女から渡された一冊の本。

それは国が管理し禁書として葬られたはずの書物だった。

書物と呼ぶにはあまりにも不格好で…

「なんだこれ…え？」

少年は目を疑う

書物に書かれた内容は禍々しい歴史などではなく

子を思う母親の、優しい記録だったから

争いに包まれた　この世界で生きていくには

あなたは幼すぎて　この手から零れ落ちていきそうで

私に守る戦力はない　だから知識だけはと

ひたすら本を読む

女に知識は必要ないといわれたって

これしか思いつかない

私はあなたを守るためならば

笑われ者にでもなってあげる

この世界において『知る』ことは罪である。

無知であるがゆえに女はそれに気づかなかった。

できることが少し増え　私を自慢げにみるあなた

とても愛おしくて眩しくて

他に何もいらないのに

国はなぜ許してくれない

なぜ戦えというのか

犠牲を払う意味は？

私たちが従う意味とは？

今が一番幸せだというのに

知識が増えるほど笑顔を見るほど

誰のためかわからなくなる

疑問を晴らすため女は人々に問いかけた

その疑問は広がり続け、次第に人は国に反感を持つようになる

女が知識を持つことを許容されなかった理由

それは、知識によって新たな「争い」が

始まってしまうことを国が理解していたから

「国に刃向かうということがいかに愚かなことか、あなたにはわかる？」

人々の叫びは国の王を退け

新な国家として生まれ変わる

けどそこにLiamいない

なぜなら彼女は新たな悪として、人々をたぶらかし

国を滅ぼした魔女として火刑台に送られてしまったから。

争いが激化し国が滅びても、また新たな国家が誕生するだけ。

そして、国の正当性を主張するためには

敵を仕立て上げ葬る必要があったのだから。

まさか、これ＿＿＿＿＿

作編曲：ケロリンぼ

作詞：有栖川 叶

MIX:阿黒れぃ