Lyric

斜光に咲いた白い花

見るもの全てを見染めて壊した

不意に空いた、裂いた結末が

美しく蓋をした

乾いたIに哭いていた

沈黙は私の芽を穿って

「興味ないわ」明日を向く

静かに添えた花びらが散る

軽薄な愛の言葉に

踊らされて　舞い上がって

曖昧さにそっと口付けをして

憂鬱に開いた孤独は

私だけを残して

終わりを告げていった

塞いだ春風が宙を舞った

四月の病に侵され消えた

分かってるよ

未来に私は焦がれていたんだ

嫌いな痛みが私を葬った

四月病が溶かして消した

積み重なった約束の残骸は

霞に落ちていった

変わった君に触れていた

指で撫でた髪が緩く凪いだ

儚く消えた蕾には

枯らすことすら許されないの？

飾られた君の言葉に

見透かされて　悲しがって

慣れない呼吸で縋り付いて

無慈悲に並んだ羅列は

手折られた百合の香りがした

沈んでいく不条理に奪われていた

四月の行方を決めていくんだ

私を乱してふいに消えた

君は儚く見初めて消えた

無表情に笑った顔が赤らんでいたんだ

孤独な悲哀を嘘でなぞって

色褪せた恋を一人笑って

剥がれ落ちた影が薄くなっていく

塞いだ春風が宙を舞った

四月の病に侵され消えた

分かってるよ

未来に私は焦がれていたんだ

嫌いな痛みが私を葬った

四月病が溶かして消した

積み重なった約束の残骸は

私を壊していって

白い花弁が散っていくように、

春が去っていってしまうように

霞に落ちていった