Lyric

瞬いた星が眩しすぎたあの夜

飛び立つ空を塞がれたようで

脳裏を廻る優しい旋律

最期を誘うレクイエムのように

この身に刻まれた儚い記憶は

生まれ落ち何かを探した軌跡

絶え間なく広がる虚空の海の下

名もなき希いをまた奏でる

行く宛てを知りたくて

苦しみだけなら　殺してあげるのに

汚れのないままで　永遠に眠らせて

想いをどこか深くに沈めてみても

止まない鼓動を感じている

消えない鼓動を殺せない

一度きりの儚い命ならば

君は何を希い　何を夢見る

誰もが誰かに自分を残したくて

その想いを伝えるのだろう

この命の定めの中で

生まれ落ちたこの世界のどこかに

ほんとうの自分を映す誰かがいる

そう信じてあてもない広い海を

誰もが彷徨う

誰かに自分を映すその中で

君はほんとうの自分の姿を知る

誰も独りでは存在を得られない

それが理と知るから

君へ伝えたい

苦しみだけなら　その瞳を閉じればいい

愛しむ記憶ごと　永遠に眠らせて

何もかも失くす中で　残された希い

それが真実の残光

悲しみだけなら　殺してあげるのに

朽ち果てる前の綺麗な姿で

叶わない想い捨て去ろうとしても

消せない鼓動を感じている

最後の鼓動が殺せない

ただ一度の儚い命ならば

僕は何を選び　守ろうとする

誰もが誰かにほんとうの自分で

在りたいと希うのだろう

一度きりの儚い命ならば

僕は最期に何を思うのだろう

君と泣いて笑った　この世界で

見つけた輝き宿した

あの日にみた君の笑顔を

それは　この瞳に映したひかり

時は絶え間なく流れゆく

季節を越えて　世代を超えて

星屑のようにいまも煌めく

この詩にあなたがいる

遠く離れた遠い場所の

そんな未来にわたしはいる

何かを愛して何かに焦がれた

その詩にあなたはいた

誰かの希いは誰かの詩に似ているから

想いは紡がれて

命は紡がれて