

路傍に繁ったアベリアに
波色の影を投げつける
浮き立つ三十三日の
高く凪いだ空に
どうせ世界は終わらない
きっと最終回は無いのだな
背負えない程に湧いている
雲がずっと癪だった
僕は躁になって
無謬になって
夜を憶えて
過ぎた夜を憶えて
風に立って
波に立って
生きていなくて
いつか生きていなくて
いつか
未遂に終わって去り際に
日暮れ衣の影を透かし見る
視界を浚った夏風で
全て裂いていいのに
疎ましい陽射しだった
火照る肌が曖昧に疼いている
夏はとうに極まった
咲くアベリアをぼうっと眺めている
ねえ 覚えていないけど
忘れないよ
夏の終わりは
終わらないよ
ずっと遠くなって
向こうになって
気づいていたくて
それに気づいていたくて
躁になって
無謬になって
夜を憶えた僕は
そして
杳になって
無風になって
音を落として
そっと音を落として
忘れたって
忘れないで
夏を憶えた
僕は夏を憶えた
いつか全部返すから
僕は全部返すから
いつか全部返すから
きっと全部返すから
ねえあの雲も返すから
そして海も返すから
そして夜も返すから
そして夏も返すから
この声も返すから
この今日も返すから
ねえ全部返すから
この心臓も返すから
- 作詞者
キミナミ
- 作曲者
キミナミ
- ミキシングエンジニア
キミナミ
- ギター
キミナミ

キミナミ の“「陽に泥む」”を
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