Lyric

それが開戦の合図だったんだ静かに君は席を立った

カップを片すほんの数秒が温度を奪い去っていた

何が引き金になってしまったんだ冷めた珈琲を啜った

機能しない味蕾そして現在をやけに俯瞰したい脳内

扉を閉じる時の表情に怒りなんて既になかった

”もういい”って零した声だって少し震えてしまっていた

足りないのはボキャブラリーじゃない

着飾られた言い回しでもない

簡単でも真っ直ぐ伝わる裸の言葉だ

ありがとうごめんね愛してるよの言葉じゃ足りないかもしれないけど

伝えるよ伝えてよ有りの儘を忘れないように言葉にしよう

幸せとかってさすぐ隠れてしまうからその度に確かめ合おう

伝えるよ伝えてよ愛してるよいつまでもいつの日も

まだ帰らない君を待っていたそうじゃないやっと気付いた

お揃いのカップを洗ってそして君を迎えに行こう

扉を開ける時の決心に迷いなんて既になかった

”もういい”って落とした心情をただ拾い上げたいだけ

足りないのは思いの丈じゃない

費やされてきた時間でもない

喉の奥閊えた言葉を吐き出す事だけだ

ありがとうごめんね愛してるよの言葉じゃ足りないよそれでも未だ

伝えるよ伝えてよ有りっ丈の想いを思い付く限り言葉にしよう

愛しさも優しさもすぐ当たり前になってしまうけど

思い出してまた重ねよう

聴こえるかい？届いてよ”愛してるよ”

いつまでもいつの日も